札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年11月26日土曜日

田舎暮らし

11月25日、 FLATランチョンセミナーが行われました。
講師は松前町立松前病院 木村眞司院長、タイトルはずばり、「田舎暮らし」です。
FLATのメンバー13名参加。

まず、木村先生がFLATメンバーの出身地の人口を質問。人口1万人程度の地域出身者は1名だけ(因みに松前町は人口約1万人弱)。そこから「田舎」という言葉のイメージをどんどん質問していき、「田舎にあって都会にないもの」、「田舎にはなくて都会にあるもの」などをメンバーに聞きながらランチョンは進行。

・田舎にあるもの:人とのつながり、文化(食文化として漬物など)、伝統(お祭り、しきたり;例えば葬儀で読経の際に10円玉を投げるなど)、
・田舎にないもの:デパート、レンタルDVD、大きな書店など。

ここまでで「田舎」という単語のイメージを再確認しました。そしてその「田舎」での3つの環境(生活・勤務・教育)について松前の様子を説明。勤務環境では、限られた医師、専門家がいない、週末の町内待機、学会などの勉強会にアクセスしにくい・・・などなどでした。

ただ、医師の「生涯学習」については、都会でも田舎でも本人のやる気次第で、環境の問題ではないとの指摘に、ドッキっとする自分・・・。

FLATメンバーから「自分の好きなことをする時間はあるか?」と質問がありました。
木村先生の答えは勿論「Yes!!」。野鳥観察、畑、釣り、読書などたくさんの趣味をもっていらっしゃり、この前はビニールハウスも作ったということですから驚きです。

 将来、地域医療に従事するメンバーに「田舎」で働くこと≒「地域医療」をわかりやすく解説してくださった大変興味深いランチョンセミナーでした。(助教:武田真一)