札幌医科大学 地域医療総合医学講座

自分の写真
地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年10月15日土曜日

FLATランチョンセミナー

10月14日、FLATランチョンセミナーが開催されました。4年1名、3年2名、2年1名、1年11名、教官3名の計18人

まずは武田真一助教の司会で10月2日、3日に行われたFLAT幌加内町キャンプの振り返りを行った。幌加内への道中のバスの中で行われた武田助教によるバイタルサインについてのミニレクチャーに始まり、幌加内町国民健康保険病院での施設見学と紹介が行われた。森崎龍郎院長はじめスタッフの方々によるレクチャー、幌加内のそば打ち名人に手打ちそばを教えていただいた地域の方との交流イベントなど、スライドショーには当日の充実した行事の様子が披露されました。

引き続いてメンバーのH君によるライフストーリー聴取のレポート発表。

ライフストーリーの主人公は町内在住の80代女性。
生い立ちからの若き日の思い出や人生のパートナーとなる伴侶との出会い、結婚して迎えた新しい家族との触れ合い、晩年になり伴侶との別れ、その時の友人たちとの感動的な思い出。現在は地域の老人クラブで人望を受け、役職を引き受けて生き生きと暮らしている事などがH君の若い感性のフィルターを通して語られました。

ライフストーリー聴取に参加した感想として、H君はインタビューの方法について、同じグループだったTさんから背景となる歴史に対する認識不足など反省点が述べられました。

最後に山本和利教授がプレゼンテーションの重要性とコミュニケーション力の必要性を強調された。患者さんの話をどのように聞くか、その結果患者さんの人生を知る事で、その人の病気だけでなく一人の人間としての興味をもつことが医療者としての力になるといった内容のまとめのコメントがありました。

学生の皆さん、河本一彦・武田真一両助教の先生、幌加内の森崎龍郎・夏目寿彦先生並びに幌加内町の皆様、御参加有難うございました。そしてお疲れ様でした。

私は当日利尻島への出張の為に参加できませんでしたが、FLATメンバーの皆さんが、実際に地域に赴いて、そこに住む人々の暮らしや人生にふれ地域医療の奥行きについて学ぶ、良い機会であったと感じました。(助教 稲熊良仁)