札幌医科大学 地域医療総合医学講座

自分の写真
地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年10月3日月曜日

地域医療体験キャンプ

10月1-2日、幌加内町で地域医療体験キャンプが行われました。
参加学生は4年生2名、1年生10名の合計12名です。

8:30本学に集合し貸切バスにて出発。途中バイタルサインのミニ講義を行い、12時に幌加内町国民健康保険病院に到着。

13時に開会式を行い、森崎院長の「地域医療」と「ライフストーリー」の講義を受けました。
2班に分かれ病院や保健福祉総合センター「アルク」などを見学。

その後2-3名の5グループに分かれ今回のメイン企画である「ライフストーリー聴取」を行いました。1年生が町民の方のご自宅にお伺いしインタビューを行うという新たな試みです。まだ実習にもでてない、今年入学したばかりの1年生が、まったく知らない土地で面識のない町民から生い立ちなど、人生について語ってもらう、というものです。各グループ、地図を頼りにお宅まで移動、90分間程度インタビューを行いました。

自己紹介、アイスブレーキング、話しのきっかけ作り、相づちによる語りの促進などなど、学生にとっては初めての体験で苦労した学生がほとんどでした。ただ町民の方々の学生に対する気配りなどあり、無事各グループ、ライフストーリー聴取することができました。

続いてせいわ温泉ルオントに移動し入浴。露天風呂などで体を温め、その後地域住民の方との情報交換会。ご多忙の中、土曜日にも関わらず住民の方々がご参加され、「幌加内町」の魅力や「地域医療」について情報交換をさせていただきました。

10月2日、朝8:30よりライフストーリーのまとめと血圧・脈拍測定実習。初めての血圧測定はなんとなくぎこちないものでしたが、真剣に取り組んでいる姿勢は非常によかったです。

ライフストーリー発表では、各5グループがスライドを用いながらそれぞれのインタビューをプレゼンテーションしました。そのプレゼンテーションはどのグループも非常に上手に、対話形式であったり、笑を誘うものであったりとレベルが高いものでした。改めて「ライフストーリー聴取」が学習効果が高く、学生の意識を高めるものであると感じました。

続いて中央生活改善センターにうつり、「そば打ち」を体験しました。練(ねり)や菊もみ、へそだし、のばし、そして切りを行い自分たちのそばを打ちました。各台により個性に富んだそばができましたが、自分たちで打ったそばは格別でした(ただ、そば道場の師匠が打ったそばはやはりプロで足元にも及びませんが・・・。)

14時、バスに乗って札幌へ。17時無事到着し解散。

先ほどまで、10月1日の「日々の振り返り」を読み、コメントを記入していましたが、今回のキャンプでは色々なことに気づきがあったようです。このようなやる気のある非常に優秀な学生達を担当することができ光栄です。今回のキャンプは後日、ランチョンセミナーでまとめを行い、報告書を作成する予定です。

幌加内町国民健康保険病院の森崎院長をはじめ、住民の皆様方には本当にお世話になり学生ともども感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。(地域医療総合医学講座 助教 武田)