札幌医科大学 地域医療総合医学講座

自分の写真
地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2012年3月26日月曜日

北海道PC研究会

3月25日、北海道医師会館で開催された第55回北海道プライマリ・ケア研究会学術集会に参加した。参加者は約35名。

学術集会の前に、2011年度第2回幹事会、第31回総会が行われた。

一般演題6題(狭心症、薬剤過敏性症候群、気管支喘息、RA治療中に発症した腸腰筋膿瘍、救急医と外科医の協力体制、地方都市の臨時往診の現状と課題)が発表された。前半は症例報告であり、後半は診療体制に関する内容であった。

その後、草場鉄周氏が『持続可能なプライマリ・ケアを北海道へ』の特別講演を次の4点を強調して行った。
・日本の医療の変化
・プライマリ・ケアの危機
WHO:平等、利用者中心、信頼、政策的改革(高度医療への警鐘、個別性、包括性、継続性、信頼のある入り口)を強調。
・地域での総合診療の強化、循環型地域医療支援モデル
・あるべき姿を求めて
継続性(診療情報、医療機関、医師・患者関係、責任性)、協調性(多職種チーム・ネットワーク)、(専門領域を越えた)包括性・の3つを基盤にして、個別性のある治療を患者本位の臨床技法(Stewart,2003)を用いて行うと地域包括ケアに繋がる。(山本和利)