札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2012年1月10日火曜日

日本PC連合学会臨時理事会

1月9日、東京の医師会館で開催されたプライマリ・ケア連合学会臨時理事会に参加した。熱い議論が6時間以上続いた。

まず、理事長挨拶。
今回は、専門医制度の問題点を中心に話し合う。
・参加プログラム数は増えても、参加者数が増えない。
・プログラムの細則、指導医認定の細則が不明確。
・プログラムの新規申請ができない。
・指導医養成講習会を受けても、指導医の申請ができない。
・144のプログラム中、83名の責任者が認定医(専門医)を持っていない。
・各県の専門医数が公表されていない。

決定事項
施設とプログラムについて。
1)旧PC学会認定施設は2014年3月31日で消滅。 
2)プログラムの細則
・第4条:「定期的な」を「計画的な訪問診療」に変更し、期間や回数は問わずQ&Aで対応する。
・第7条:「認定指導医と研修医の数は1対3」は、「同時に行う研修医に対して1対3」とする。

指導医の認定
・指導医講習会(3時間程度)への参加回数は5年間で2回。
・指導医数を増やす。
・学会誌で広報して、たくさんの会員に試験を受けてもらう。
・学会誌に試験対策を掲載してほしい。
・受験までの学会歴を問わない。
・過去問題を公開する。

病院総合医について
・内科学会と協議:もう少し時期を待ちたい。
・養成プログラム認定の試行についての報告。

話題提供(昼休み)
厚労省の試算では、総合医が9万人必要。研修医、指導医の数を増やしたい。かつ質を担保しなければならない(ポートフォリオのブループリントをどうするか)。

今回の決定で、申請などが迅速になるという。正確で詳細は情報については学会のホームページを参照されたい。(山本和利)