札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年7月9日土曜日

FLAT ランチョンセミナー 「ディベート」

今日は、FLATのメンバーの昼休みを利用した学習会のファシリテートをした。
FLATとは、札幌医科大学の地域枠で入学してきた学生諸君である。地域枠の制度ができたのが4年前なので現在のところ1年生から4年生まで在籍している。最近、道新の連載記事で紹介されたため、ご存じの方も多いだろう。

ランチョンセミナーは2週間に1回、昼休みの時間を利用して様々な学習会を行っているが、これまでは身体診察や医療面接の仕方など講義が中心の内容であった。

今回は松浦のアイデアとして、ディベートを行ってみることにした。ディベートは理論的な議論の仕方を学習するにはもってこいで、最近では企業の新人研修などにも盛んに導入されている。しかし、どちらの意見がより理論的か?という基準で試合を行うため、当然、勝ち負けができる。あうんの呼吸で和を以て貴しとなす日本人にはどちらかというと苦手な分野である。

今回は、事前にディベート経験者から、その基本的なやり方や、試合のルールなどをひと通り説明してもらったあと、1ヶ月の準備期間を置いて実際の試合を行ってみた。
論題は「日本は原子力発電を火力発電に転換すべきである」とした。

ディベートのルールは独特で、論題に対して肯定側の立論→否定側の質疑→否定側の立論→肯定側の質疑→否定側第一反駁→肯定側第一反駁→否定側第二反駁→肯定側第二反駁と、発言の順序と発言時間とそれぞれの間の準備時間がきっちりと決められている。

学生は、1ヶ月の間に自分の理論を述べる立論を考えるだけでなく、相手の反論を予想した反駁をある程度考えておき、さらに当日出てきた予想外の意見に対しても臨機応変に短時間で的確に反論できなければいけない。

松浦は、ジャッジ(審判)として、本日の議論を聞いていたが、恥ずかしながら途中でどの論点にどのように反論しているのかということが分からなくなってしまった。こんなんではジャッジなんてできるわけがない。

しかし、メインのジャッジをお願いした、ディベート経験者の学生さんは、的確に試合中の議論の流れを整理し、それに対して、的確にジャッジをくだし、かつそれぞれのチームにフィードバックを行っていた。

「すごい……」「さすが……」たぶん、彼の頭の中では議論の流れが、一枚の絵のように理解されているのだろう。これは相当な訓練が必要だ。言い出しっぺでありながら、自分の実力不足を思い知った。俄然やる気が出てきて、次回からの試合にはディベーターとして参加しようかとも思っていたが、

残念なことに、今日の参加者は実際の試合に出る(ディベートをする)学生以外はひとりしか参加者がいなかった。う~ん、出来ればもっと多くの学生さんに参加して欲しかった。

ただ、いきなり本物の試合をしてしまったことで、初めての学生さんはずいぶんと戸惑ったかもしれない。そんな中で本日試合に出てくれた学生さんはホント頑張ったと思う。また、自分が勝ち負けを決める試合に出なければならないとなったら、参加に二の足を踏んでしまうかもしれない。今後そうした心情への配慮は必要だろう。


次回以降は(夏休み・試験などのため次回は10月第2金曜日)、少しやり方を変えて、もう少し学生さんが気軽に参加で来るような学習会にしていきたい。