札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年7月19日火曜日

Alarm bells in Medicine(2)

7月15日、支援病院で研修医にAlarm bells in Medicineの講義を行った。参考書はALARM BELL MEDICINE(Blackwell , 2005)。呼吸器疾患の10のポイント。

1. 40歳以上の喫煙者の血痰:精査が必要である。2%に腫瘍が見つかる。必ずしも重大な疾患があるわけではない。危険因子がなければ、胸部XPで異常がなければそれ以上の精査は必要ない。血痰を繰り返す者:胸部XPに異常がなくとも精査。
2. 40歳以上の喫煙者の肩痛:Pancoast’s tumor。胸部XPで見逃がされやすい。
3. 体重減少、盗汗:結核を鑑別診断に入れる。R/o lymphoma。
4. 運転・仕事中の居眠り;Sleep apnea syndrome。
5. 喘鳴すべてが喘息とは限らない:R/O 肺癌、COPD、心不全、咽頭狭窄など。過呼吸症候群。
6. 咳と喘鳴で夜間覚醒する喘息;コントロールできない喘息には定期的なステロイド吸入。即、専門医へ。
7. 呼吸器疾患患者の早朝の頭痛;二酸化炭素の蓄積を考慮する。COPD、著しい胸郭変形
8. 胸部症状と鼻閉:Wegener’s granulomatosis (咳、血痰、腎症、皮膚血管炎、ANCA)
9. 急性感冒症状で訊く環境要素:インコの飼育
10. 鼻ポリープを持つ喘息患者:NSAIDs過敏、女性、不安定な喘息。アスピリン喘息患者:60%に鼻ポリープを持つ。
(山本和利)