札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年7月8日金曜日

禅修行

『迷える者の禅修行』(ネルケ無方著、新潮社、2011年)を読んでみた。

著者はドイツ生まれで、曹洞宗・安泰寺住職。彼の「仏教とは何か」というホームページが出版社の目にとまり、発刊となったという。

進路に迷いながら、禅宗の住職になることを選択し、現在に至るまでの経緯や思考の変遷が書かれている。日本の修行制度は、実の父親の元で出家することに問題があるようだ。また、葬式仏教になりはててしまった現状も批判している。

座禅修行を受け入れてもらうまでに、幾多の儀式があることが詳しく書かれている。上下関係が厳しい入門後の修行内容が興味深い(ご飯と汁もので吐くまで食べなければならない。座禅中、背中を腫れるまで叩かれる、等。)

ホームレスになって雲水生活をしていたことも書かれている。

参考になった言葉。

「人生のパズルは一人では解けない。」
「弟子もまた師匠の鏡なのだ。」
「仏様、神様、命をありがとう。こんな私でもお手伝いができれば、どうぞ何でもさせてください。よろしくおねがいします。」
「自分を忘れて、周りの世界に目を向けること。そして初めてもっと広い自己が見えてくる。」

分野が違っても、一生懸命生きている人の話は面白い。(山本和利)