札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2010年11月18日木曜日

ニポポ・スキルアップ・セミナー:感染症診療の基本原則

11月17日、札幌医科大学においてニポポ・スキルアップ・セミナーが行われた。講師は江別市立病院の総合内科の濱口杉大先生で、3回シリーズのオープニングをかざる講義およびワークショップでした。講義内容は、代表的な感染症の起因菌、抗生剤の説明などを、医学生1年目から後期研修医そして診療所で活躍される先生までと幅広い17名の参加者を対象として行われた。感染症について医学部1年目でも理解できるようわかりやすく講義した後、ランダムに設定された感染症の症例に対してグループディスカッションを行うというシャッフル型という条件設定されたカードをランダムに配布し組み合わせて症例を作るという新しい形のワークショップで行われた。
3グループに分かれ、(1)「60歳女性」+「ステロイド内服中」+「下腿の発赤、腫脹、疼痛」がみられたという症例、(2)「60歳女性」+「インド帰り」+「咳、膿生痰、側胸痛」がみられたとういう症例、(3)「20歳女性」+「化学療法中」+「腹痛、下痢」になったという架空の症例を通した活発なディスカッションで感染症の理解を深めた。
講義終了後も質問が相次ぎ、今後の宣伝もあり次回のセミナーもさらに盛況なものとなる予感のうち終了した。
次回は1月19日18:30から勤医協中央病院の石田浩之先生による「違いが分かる、大人になるために…と言っても感染症に関して」。場所は札幌医大講堂共用実習室で多くの方の参加をお待ちしています。(寺田豊)