札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年8月16日火曜日

未解決事件

『未解決事件 グリコ・森永事件』というNHKスペシャルを観た。

かつて世間を騒がせた事件が時効となり、すでに27年が経過している。この未解決の事件を、ドラマと当時事件に関わった関係者からのインタービューを基にして2部構成で製作した作品である。

沢山の遺留品があるのに、警察捜査本部は最後のところ(容疑者の絞り込み)までたどり着かない。これまで3回の逮捕のチャンスがあったのに、対策本部が現場の意向を無視して一網打尽を目指したため一人も逮捕できないまま取り逃がしてしまっている。自県だけで解決して名誉を得ようと画策し、他県の警察と協力をしようとしない府県警の上層部。現場の感覚を無視して、上層部の判断が優先されて貴重な機会を逃してしまう。観ていて歯がゆくてならない。

警察では、未解決事件の場合には正解がないという理由で、これまで何が問題であったのかという検討会を開催しないという伝統を踏襲している。NHKが今回の取材で判明した事実さえ関係者が知らないままということが判明した。取材に応じた元警察責任者の返答に反省の弁は見られなかった。

番組の中での関係者の次の意見が参考になった。失敗に学ばなければならない。できる協力を惜しまず幅広く連携しなければならない。

どんな分野でも、振り返りは必要であろうし、失敗については尚更であろう。医療で言えば「ヒアリ・ハット」検討会等の必要を痛感した。(山本和利)