札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年1月13日木曜日

陸の孤島


1月13,14日、医師不足が著しいということで、羽幌病院に支援第2弾として赴いた。前日18:00札幌発特急バスはぼろ号で出発。11月と異なり雪が多く羽幌まで4時間。松浦武志助教が赴いた先週末の北海道日本海側は積雪が強く、羽幌地区では交通路が寸断され陸の孤島と化した。1m先の視界が不良で車の運転ができなかったようだ。

13日、朝、旅館から病院まで20分ほどの雪道を歩いて、TV会議に出席した。研修医の先生と一緒に外来をしていたところ、研修医に大腿骨頸部骨折の患者の留萌市立病院への搬送の指令が下った。少なくとも往復2時間の旅となる。

地域医療の現場に行って感じるのは、医師不足、システムの不備であり、遠い未来が視界不良であることだ。

14日、外は吹雪いている。旅館の方にタクシーで病院に行くよう言われたが、ものは験しと歩いてゆくことにした。マイナス15℃くらいか。外に出てすぐ、メガネがくもって見えない。少し細い道に入ると歩道の横の2mを超える雪垣で車道は見えない。坂道にかかると人が歩かないためか除雪されていない個所がある。雪に埋まりながら進んでゆく。病院の手前で完全なホワイト・アウトに捕まる。かすかに信号機の明かりが見えなければ「助けて」と叫ぶところであった。万歩計の歩数は前日の1.5倍である。病院についたところで鏡を見ると雪まみれのコートと雪焼けした顔が映っていた。歩いて来たことを日下医師に話すと、遭難しかねませんよとたしなめられた。本日、無事脱出できることを祈りたい。(山本和利)