札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年1月29日土曜日

ピープル・スキル その1

『ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術』(ロバート・ボルトン著、宝島社、2010年)を読んでみた。ここで言うピープル・スキルとは対人能力のことである。著者はコンサルテーション会社を興しながら、心理学、精神医学、行動科学、哲学などの文献を多数渉猟している。

第1-2章「人と人との溝を埋めるスキル」
孤独(aloneness)には2種類ある。ソリチュード(solitude)とロンリネス(lonliness)。
ソリチュードは創造的で楽しい充実した孤独。ロンリネスは苦痛を伴う孤独。
「仕事」に失敗する原因の8割は他人との意思疎通がうまくゆかないことにある。我々はへたなやり方を教わった善意の人間から、へたなやり方をそのまま教わる。人は人との関わり方を変えることができる。
3つのスキルがあるという。
1. 傾聴スキル(一番大事!)
2. 自己主張スキル
3. 対立解消スキル
傾聴スキルについて3回に分けて記述する。

「人間関係を破壊する12の対応」があるという。
A.判断する
1.批判
2.悪口
3.診断(精神科医きどりで相手の行動の動機を分析する)
4.称賛(本当の意図を隠して相手を褒めるとかえって怒りを買う)
B.解決策を伝える
5.命令(相手の判断を信用できないということを暗に示す)
6.脅迫
7.説教
8.質問・尋問(会話が途切れる、抵抗を招く)
9.忠告(知性に対する侮辱)
C.相手の問題を回避する
10.ごまかし
11.論理的説得(理詰めで説得すると相手が離反するリスクが高い)
12.元気づけ
悪影響が非常に出やすくなるのは、当事者の一方か双方が何かを求めていたり、困難な問題に取り組んでいたりする場合である。

こんなことは家族や友人に対してよくやっていることではないのだろうか。ではどうしたらよいのか?それは次回に。(山本和利)