札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2010年2月26日金曜日

患者さんの語りによるNBM教育

4年生101名を対象に、寺田豊助教がNBM教育の一貫として、患者さんの病いの語りを通じて、ナラティブ形成を図る授業を行った。寺田豊助教は過去に気象協会に勤務してしたことや塾経営の経験があり、ユニークな教育実践を展開している。今回は北海道後縦靱帯骨化症友の会から2名の講師を招き、2日間各3時間の講演を学生に聴いてもらい、その内容に対して「物語のタイトルとあらすじ」を記載してもらい、その結果を分析、集計を行った。
「疾患と病い」、「心理」、「人間関係」、「医師患者関係」、「生き方」の5つのカテゴリーが抽出された。
患者さんの病いの語りを学生に言語化してもらう試みは、ナラティブ能力を涵養し、NBM教育として有効な手段になりそうだ。詳細については後日、学会で発表したい。(山本和利)