札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年5月2日月曜日

武田真一助教の赴任

初めまして。この度、札幌医科大学地域医療総合医学講座でお世話になることになりました、武田真一と申します。

生まれは山形県の米沢市、趣味は読書(主にマンガですが・・・)、特技はありませんが、泳ぐこととスキーはできます。自治医科大学を卒業し、今年4月で9年間の義務年限がようやく明けました。義務年限中は町立病院や診療所などで勤務しておりましたが、いつも2つの疑問を持っていました。まず、自分が患者さんに対して本当によいことをやっているのか? 2つ目は、どのような勉強(研修・専門医・資格などなど)をすれば1人前の医師として認められるか、ということです。

今からちょうど2か月ほど前、訪問診察をしていた患者さんの看取りをさせていただきました。90歳代後半のご高齢で、家族の希望もあり自宅で看取りたいとのことでした。訪問看護やヘルパーさん達、また近くの老健施設にも協力していただき、各自の情報を交換しながら、家族の負担をなるべく軽減しつつ、自分達に何ができるかなどなど模索しながら(いつも皆でバタバタしながらですが)その患者さんの「看取り」をさせていただきました。その際に考えることが1つありました。それは、ふと気付けば、最期の言葉で「家族の方にこんなによくしてもらって良かったですね。」と言っている自分がいました。いつから自分は人が死ぬ場面において「よかったですね。」なんていうような言葉を言うようになったのでしょうか。また患者さんの家族から「ありがとうございました。」と言われるに自分は医師として値するのでしょうか。

今回は上記のような疑問などを解決すべく(どれくらい時間がかかるのでしょうか、そもそも自分が解決できるか疑問ですが)勉強をさせて頂きたいと思います。

皆様にはいろいろとご迷惑をお掛けするかもしれませんが、ご指導・ご鞭撻のほどどうぞ宜しくお願い致します。(武田真一)