3月28日、北海道医師会館で開催された北海道プライマリ・ケア研究会に参加した。一般演題3題の後、JA北海道厚生連丸瀬布厚生病院の平山典保院長が行った「僻地での地域医療を守る取り組み」という特別講演を拝聴した。
赴任後15年間の活動を話された。冬、暖房も効かない部屋にVIPを入院させてアメニティを改善させた話や町村合併によって支援がなくなりそうになった時に町民が一体となって活動を行い、病院を存続させた話は大変参考になった。また赤字解消のために看護婦集めを町民総出で行ったり、様々な町おこし活動(厚生病院名画座、週刊院潮発刊、遠軽町認知症を考える会等)を行ったりしている。淡々と話される中に、地域に住んで、住民・患者と一緒に学んでゆくという姿に地域医療の原点を見たように思った。(山本和利)