3月6日、札幌医科大学4年生を対象に2009年度共用試験医学系OSCEが実施された。札幌医科大学としては今回はじめての土曜日実施である。準入試体制ということで、時間外勤務手当も評価者に支給となり、事務の方々の参加も増えた。教官にあっては遅刻者や欠席者は一名もなく、医学部長が強調していた医学部全体でOSCEに当たると言うことが徹底されるようになった。また、今回から基礎系の教官も少なからず参加している。これまで1日かけて行っていたが、今回は医療面接に12列、身体診察(6課題)に4列を設け、半日で終了することができた。
反省会の場で、医療面接に12列を用意した点、基礎系の教官も参加したことと半日で終了したことを外部の評価者から高く評価してもらった。担当した評価者からの意見として、「具体的に訊くこと」、「促しを増やすこと」等が改善点として出された。また一部の学生に、早口になる、時計を見過ぎる、患者と横になって話すなどの問題点もあったようだ。札幌医科大学の学生は、総じて実直・まじめであると誉められた。OSCEにおいて、外科手技においてほとんどの学生が清潔・不潔の区別ができていない、腹部診察で患者さんに膝を曲げさせないで診察しているという指摘も受けた。学生さんには実習を通じて修得してもらいたい。反省点として、内部と外部との評価者の事前打ち合わせがなかったことを指摘された。今後の課題としたい。
ほとんどアクシデントもなく、円滑に運営された。休日にもかかわらず参加頂いた教官・事務の方々、ありがとうございました。
3月8日、学生に対して講評を行った。例年になく各課題とも高得点であり、不合格者(要再試験)数も少なかった。(山本和利)