札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2013年4月15日月曜日

透析療法の現況


日本内科学会総会・講演会で東京女子医科大学 秋葉隆先生の講演を拝聴した。

1945年に透析による救命例がでた。急性腎不全の死亡率を40%改善した。

2012年現在、日本では30.5万人に行われている。台湾、日本、米国に受療者が多い。日本における透析時間:240分。週3回、4時間治療が95%。血液量は2/3であり、透析量も低い。(レベルが高い)。しかしながら、ガイドラインの目標値にはまだまた至っていない。導入の増加率は減少しているので、増加は2018年にはしなくなると予想している。

透析患者の生命予後は一般人に比較して、65歳時点で10年間短い。欧米に比べると生命予後は長い(1年死亡、日本:6.6%,欧州:15.6%,米国:21.7%)。

進展防止への活動

CKDの概念の啓発

・かかりつけ医と専門医の連携

・栄養士・薬剤師の介入による生活習慣の改善

・糖尿病・高血圧の治療介入の強化

ACE/ARB、腎性貧血治療薬の使用の啓発

在宅血液透析は現在327名であるが、それ(移植も)を推進したい。(山本和利)