札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2013年11月8日金曜日

地域医医療の実践のために


 

118日、地域医療総合医学講座の若林崇雄助教が講義を行った。

 

高校生に行ったOpen campusの内容を紹介。

江別市立病院での体験を紹介。330床。負のスパイラル(→患者の大病院志向→医師分布の偏在→大学の力の低下→医師の心理の変化→)pay forward(未来に投資)が大事。

地域連携包括ケアと総合診療医との関わり。

 

ポイント

1.「地域医療」は決して決して田舎だけを意味しない。

・そこで生活する地域住民のための生活支援活動である。

2.「地域医療」崩壊は医師と住民双方に理由があった。

3.「地域医療」には総合診療医がなじみやすい。

・大部分に対応、継続的に、総合的に

・臓器専門医:単一臓器

・綜合内科医:頻度の高い疾患

・家庭医:行動変容、健康増進

4.総合診療医と専門医は対立する概念ではない。

5.教育こそ人を集める手段である。

see one, do one, teach one.

6.システムを整えることが重要

7.大局的視点から目標を持つ

8.地域医療はシステムである。

9.医師はリーダーになる。

・地域連携包括ケアと総合診療医との関わり。

・医療ケアと社会的ケア

・結果的にリーダーとなる。

10.地域医療は辛く苦しいものではない!!!

 

情熱的な講義であった。(山本和利)