札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2010年9月27日月曜日

Advanced OSCE

9月25日土曜日、6年生を対象にAdvanced OSCEが行われた。受験者は101名。関係者は8時に集合。評価者(教官)48名、模擬患者(学生)24名が全員集合しまずは一安心。対象学生は試験時間を考慮して別室に2班に分かれて集合。トイレで部屋を離れる時も事務職員が付いて問題漏洩のないようにしている。今年度は事務職員が16名参加している。

8時半開始。今年度も4課題を出題。一課題15分。医療面接、身体診察、鑑別診断などを組み合わせている。それぞれの課題場面を覘いてみた。挨拶や身だしなみはしっかりしている。問診をとる作法はできているが、鑑別診断に必要なkey wordsがなかなか訊き出せない。外科手技では清潔操作に問題がありそうだ。アレルギー対策で採用した手袋の包装の仕方が従来のものと異なったていたため学生が戸惑ったのかもしれない。
一時、受験学生1名の集合が遅れてスタッフ一同騒然となるが、許容範囲内の時刻に到着したため、医学部長からの厳重注意で事なきを得る。

無事終了後、全員朝集まった場所に集合。模擬患者を演じてくれた学生にお礼のプリンを手渡す。評価者から評価表を回収し学籍番号順に並べ直す作業、OSCEの部屋を元に戻す作業等、終了後も大変である。学務課を中心とした事務の方々の熱意をもっての対応にこの場を借りで感謝したい。

今年度は評価者会議、模擬患者講習会をしっかり行ったため、全般的に大きなトラブルは起こらなかった。課題によって難易度が違いすぎることが問題かもしれない。来年度、問題作成に活かしたい。
9月28日に学生に成績発表とフィードバックを行う予定である。(山本和利)