札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年2月6日日曜日

指導医教育WS

2月5,6日、札幌KKRホテルでの北海道医師会主催の「第9回指導医のための教育ワークショップ」にタスクフォースとして参加した。前日、同会場で約1時間の打ち合わせ。参加者は28名(道外から2名参加)。

開会、役員挨拶、タスクフォース紹介後、奥村利勝旭川医大教授からオリエンテーション。続いてKJ法を用いての「北海道における医師養成」を120分。医師不足、マンパワー不足に伴う問題を挙げるグループが多かった。現在の研修制度についてかなりの不満があることも実感できた。昼食後、旭川医大の野津司氏のリードで「学習目標」について。課題として医療安全、医療連携、チーム医療、1次救急、入院診療に必要な基本的手技が選ばれた。続いて勤医協中央病院の尾形和泰氏のリードで「学習方略と教育評価」。夕食後「北海道における地域医療」と題したナイト・セッションで北海道庁の鈴木隆浩主幹と野津司氏が講演された。斜里町立病院で内科を一人で背負っていたときの体験を話され、聴講者に衝撃を与えた。一人1分の外来診療を続けた後、入院患者70人を診る。北海道の町立病院は有床で救急が確保されなければならないことを強調された。質疑応答後、20:30近くに第一日の日程を終了し、参加自由の懇親会となった。

第二日目は、朝8;00開始。山本和利のリードで「フィードバックについて」、自己分析能力の高い研修医、生真面目だが気づきの少ない研修医、能力以上に自己評価が高い研修医という3シナリオを用いたロールプレイを行った。コーヒーブレイク後、北海道医療大学の守谷満氏のリードで「コーチングを取り入れた面談」を行った。エンパワーメントとコーチングの違いについての解説後、短期研修を受ける医師について3シナリオを用いてのロールプレイを行った。昼食後、北海道大学川畑秀伸氏のリードで「参加者各自の5分間レクチャーとそのフィードバック」を行った。私が関わったグループのテーマは、紅斑について(三次元的に皮疹を診る)、腹部外傷への対応(繰り返しエコーを)、広汎性発達障害(患者さんは出会った人によって転帰が変わる)、鼻出血の止め方(鼻血では死なない)、熱性けいれんへの対応(複雑型を見逃さない)、CT所見のない突発性頭痛(動脈解離を見逃さない)、であった。それぞれが巧みに白板を使って簡潔に得意ネタを披露された。簡潔・明瞭・タイミングが大事。最後に参加者全員から1分間感想を述べてもらったが、参加して有意義であったという意見が多かった。北海道の地域医療(斜里町立病院)の実情が一番衝撃的であったようだ。様々な年代・診療科の医師が集まる集会の価値を強調される意見が聞かれた。ミニレクチャー導入を検討したいという意見もあった。写真撮影、修了証授与後、散会となった。(山本和利)