札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2013年7月22日月曜日

7月の三水会


717日、札幌医大で、ニポポ研修医の振り返りの会が行われた。若林崇雄助教が司会進行。後期研修医:1名。学生1名。他:7名。

ある研修医の経験症例。往診と外来の研修が主体である。往診を中心に報告。糖尿病、慢性腎不全の90歳代男性。脱水。尿路感染症を否定。80歳代女性。膣炎。韓国籍の90歳代男性。食欲不振。補液。80歳代女性。アルツハイマー型認知症。そう状態が悪化。80歳代女性。歯周病。動きが悪い。下顎周囲炎。70歳代女性。慢性頭痛。在宅看取りはまだ経験していない。80歳代女性。1型糖尿病。インスリン、SMBG等、針刺しが嫌い。家族が画像検査をキャンセル。HbA1c:8.0%。朝方低血糖を起こす。

研修医から振り返り1題。
糖尿病で通院する患者に健康維持のため、近隣の防風林の散歩を進めた。それをきっかけに防風林について調べることにした。平日の午後にフォトボイスを用いた地域ヘルスプロモーションを試み、その結果を発表した。住民も参加した。フォトボイスの手法を用いてヘルスプロモーションについて探る。近隣の防風林を歩くと、バス停がない、冬季は滑りやすい等の状況を発見できた。地域住民たちの参加を促し、住民自身が写真を撮って、物語をつくることができた。
フォトボイス事例。屯田兵の建物に注目。写真にタイトルをつける。線路の高架下に注目。駅の中にある熊の置物に注目。昔、駅の外にあったものが駅の中に入れられた。住民が着せ替えもしている。患者の温かい気持ちが伝わってきた。
 健康増進につながるような公共施設を発見することも大切と気づいた。ハイリスクアプローチよりも、コミュニティアプローチの方が有効であると気づいた。地域の健康つくりやエンパワメントにつながる。

コメント:季節を変えてやってみるのはどうか。家庭医はまず地域を知ろうということですね。これをポートフォリオとして発表しましょう。

研修終了生からの報告。
日本PC連合学会専門医を受けた医師から報告。専門医受験者100名。認定医受験者800名。

今回も家庭医の視点で、住民と一緒に行ったフォトボイス活動を発表してくれた。