7月20日、日本内科学会第51回生涯教育講演会が行われた。
京都大学 三森 経世先生
■膠原病診療
膠原病の一次スクリーニングは抗核抗体で行うが、40倍をカットオフポイントにすると正常者でも40%ある。160倍を推奨。40.80倍はグレイゾーンである。
SLEには、抗DNA抗体、抗sm抗体、抗リン脂質抗体をチェックする。
抗dsDNA抗体、抗ssDNA抗体、抗sm抗体、抗U1RNP抗体で評価をする。抗U1RNP抗体は、Raynaud現象、肺高血圧症、髄膜炎でも陽性になる。
疾患の見当がつかないときは、抗RNP抗体、抗SS-A抗体、抗ssDNA抗体がよい。LE細胞は用いる必要はない。
PSSは、抗Scl-70抗体、抗セントロメア抗体、抗RNAポリメラーゼ抗体を測る。
多発筋炎・皮膚筋炎では、抗JO1抗体、抗ARS抗体を測る。
RAでは、抗CCP抗体の感度・特異度が高く、早期診断や予後推定に有用である。