札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2014年6月3日火曜日

地域/へき地でのcommon diseases

講師は木村眞司先生

 まずは自己紹介。徳州会病院を経て米国家庭医科、老年科を研修。

松前の紹介。100床。へき地医療をしたかった。ジェネラリストを志す人を増やし、育成すること。我が国の医療レベルの向上。

 

映画の話。「世界の果ての通学路」がお勧め。

 

鳥の写真を出して、名前を当てる。「ニュウナイスズメ」「イエスズメ」

 

英語でプレゼンテーション。

68歳男性。「最近、鼻血がでるんです。」最も頻度が高いのはアレルギー性鼻炎。

 

38歳女性。「右肘外側が傷む」テニス肘(外側上課炎)

 

76歳男性。「3ヶ月前からお腹がごろごろする。疲れる。ふらふらする。具合いが悪い」「ありとあらゆる検査をしたが異常がない」→「うつ病」

Common things are common.

 

83歳男性。「足の親指が痛む」痛風

 

80歳代女性。「目が赤い」急性緑内障発作(狭隅角緑内障)

 

52歳女性。「右の人差指のPIP関節が痛いんです」→「リウマチ」「変形性関節症」

PIP関節はどちらの疾患も痛む。

 

13歳男児。「膝が出っ張って痛む」→「Osgood-Schlatter 病」

 

59歳女性。「朝起きたら結膜が真っ赤になっていた」結膜下出血・

 

35歳女性。「息苦しい、人混みが怖い」→「パニック障害」

身体と精神はつながっている。

 

75歳女性。「1週間前から足が腫れるんです」→「うっ血性心不全、腎不全、肝硬変、静脈のうっ滞、薬の副作用」

 

75歳男性。「肩が上がらないんです」→肩関節腱板炎

 

69歳女性。「足が攣るんです。漢方薬を下さい。」→「運動、アルコール摂取による脱水」「カルシウム拮抗薬服薬」

 

96歳男性「発熱、顔面発赤」丹毒。(溶連菌)

 

35歳女性。「毎日頭が痛いんです。」→「緊張性頭痛」「薬剤誘発性頭痛」「片頭痛」

 

78歳女性。「歩くと息が切れる」「夜寝ると、息苦しくて目が覚める」心不全、喘息、COPD

 

80歳女性。「義歯。口や舌が痛む。白苔あり。」→「口腔内カンジダ症」

 

33歳女性。「頭が痛くて時々寝込む。吐くこともあります」→「片頭痛」

 

60歳男性。「この1か月、咳とくしゃみが続くんです」→「アレルギー性鼻炎(後鼻漏)」

 

80歳女性。「耳の後ろがジクジクする」脂漏性湿疹。

 

75歳男性・「尿の切れが悪い」BPH

 

54歳女性。「どこも具合が悪くはないが、痩せてきた」→「糖尿病」「甲状腺機能低下症」「がん」

 

60歳男性。夜間10時に受診。「1時間前からすごくみずおちが痛いんです」→「胆嚢炎、胆石発作」も鑑別診断に入れる。

 

28歳女性。「23年前から味がわからないんです」→「アレルギー性鼻炎」

 

58歳男性。「ラーメン食べると鼻水が出るんです」→「血管運動性鼻炎」

 

17歳女性。「交通事故の2日後。ベッドから起き上がったらくるくる回るんです」→「DPPV

 

85歳男性。「最近。前かがみになってよく転ぶんです」→「パーキンソン病」

 

80歳代男性。「足が赤紫になる」ASO

 

80歳女性。「乳の下がただれる」→「カンジダ間擦疹」

 

77歳女性。「ときどきドキドキするんです」→「不整脈」「不安神経症」「パニック発作」

80歳女性「物忘れ、物を盗まれる」アルツハイマー病。

 

患者さんは病名をもって病院に来ない。こういうよくある健康問題に対処できるようになりたいものです。

 

PCLSの紹介。

院外活動の紹介。

 

松前で待っています、という言葉で締めくくった(山本和利)