今回は妻も認めたジャズの紹介である。
アルバム:New Traditions/マティアス・アルゴットソン・トリオ(Spice of Life)を紹介する。スウェーデンの新進ジャズ・ピアニストの本国でのファースト・アルバムである。
スウェーデン民謡4曲とオリジナル7曲で構成されているが、全曲、美しいメロディが流れてくる。タッチがソフトで歌心に溢れ、哀愁がただよってくる。一音一音に余韻がある。囁くような声とも思えるピアノ演奏である。教会のパルプオルガンのようなオルガン演奏も含まれている。
最後のオリジナル曲「life」はピアソラを連想させる。心洗われる演奏である。演奏が終了した(と思った)ところから2分間近くの無音が続き、再度演奏が始まる。「life」というタイトルにあるように曲にも、構成にも何か思いが詰まっているのであろう。休日の朝にお勧めである。(山本和利)