今回はジャズの紹介である。ジャズと言えば、ブルーノート(BLUE NOTE)、プレスティッジ(PRESTIGE)、リバーサイド(RIVERSIDE)のレーベルが入門編として紹介されることが多い。私自身今もBLUE NOTEのCDを買い集めてはいるが、最近はヨーロッパのピアノトリオに凝っている。
最近よく聴くアルバム:ATELIER OF MERODY/パオロ・ディ・サバティーノ・トリオ(澤野工房)を紹介する。
一曲目がYou and the Night and the Music。始まると同時にピアノが疾走する、ベースが追いかける。ジャズ・ファンには堪らない(嫌な人には我慢できない?)。ウルサイとも静かとも違うものである。五曲目のIt’s all right with Me。タタタータ、タタタータとピアノが高音で畳みかける。中盤、タララ、タララ、タララ、タララ・・・とピアノが疾走する。後半、タタタタ、ツルルルン、タタタタ、ツルルルン、・・・と盛り上がり、タタタタタンで終わる。(この文章はこの2曲を聴きながら書いている)。何かをやり遂げねばならないという気に駆られる。音楽を言葉で表現するのがこんなに難しいとは思わなかった。
夜寝る時にはジャズをかけて眠るが、「よくこんなうるさい音の中で眠れるね」と妻にすぐ消されてしまう。
You and the Night and the Musicといえば、You and the Night and the Music/Robert Lakatos Trio(澤野工房)、Dear Old Stockholm/Eddie Higgins Trio(ヴィーナス・レコード)の演奏もお勧めである。こちらはゆっくりとしたテンポで、オシャレな感じである。知らず知らずに体が揺れてくる。是非、お暇なとき聴き比べてみてください。(山本和利)
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