遅くなってしまいましたが、以下報告です・・・。
7月6日、FLATのメンバーと第6回目の症例を用いた勉強会が行われました。学生5名、教室員2名。
30代白人女性。1年前からの光過敏症と、2-3ヵ月前から口腔内潰瘍、それに引き続く全身倦怠感と関節痛、発熱。
身体所見では発熱と顔面、首のVネック部分の皮疹、口腔内潰瘍以外は所見なし。血算など一般的検査では所見なし。結局は自覚症状の訴えから全身性エリテマトーデス:SLEを診断する症例であった。
関節リウマチをはじめとする膠原病は初期では診断が難しく、そのため疾患毎に診断基準があることが多い。医学部4年頃にSLEを講義でならったことを思い出した。今でもはっきり覚えている。
蓑田清次教授から、「Minota AIDS ORPHAN」 と。意味は、「優しい蓑田先生は孤児を助けている」というものである。これはM:malar rsah, A:arthritis,I:immunologic abnormality … etc.などSLE診断基準11項目の頭文字をとったものである。自分は今でも使っている語呂合わせであるが、ふと気付けばMは蓑田先生でなくてもよいのかもしれない(当教室の松浦先生など)。ただやはり初めに教わった先生のことは忘れられない。
そんな人との出会いを大切にしたいと思った1日でした。
夏休みと試験のため、次回の勉強会は10/12の予定です。(武田真一)