2011年7月2日(土)、3日(日)ロイトン札幌で日本プライマリ・ケア連合学会学術大会が行われました。
私は3日(日)の9:05~患者中心の医療・コミュニケーションのセッションで「大学総合診療科外来初診患者の動向」について発表させていただきました。
大学附属病院は高度先進医療を担う医療機関です。患者さんのほとんどは専門診療を希望して来院すると一般的には考えられますが、現在の日本の医療制度のもとでは様々な愁訴を抱える患者さんが紹介状を持たずに大学病院を受診するケースも多いです。今回このような様々な愁訴について、プライマリ・ケア国際分類(International Classification of Primary Care:ICPC-2)を用いて受診理由のコード化を図りました。幅広い年齢層の患者さんが受診されており、発熱(熱っぽいも含む)が最も多く、次いで倦怠感、頭痛であることが分かりました。今後もさらに多項目でICPC-2のコード化を行い、総合診療科初診患者の解析・検討を深めていこうと考えております。
また同セッションでは前勤務先の臨床研修医が「東日本大震災における病院・医師会・保健所との連携~岩手県久慈医療圏における取組みの報告~」の発表を行い、会場からは多数の質問が寄せられ、多いに盛り上がりました。
2日間あっという間でしたが大変勉強になりました。今後の診療・教育・研究の糧にしたいと思います。(河本一彦)