札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年2月25日金曜日

患者さんの声を医療に生かす

NBMの講義の3回目は、2/24に難病の患者会から2名の講師をお招きをして、病の語りを語っていただいた。その内容を、医学生がライフストーリーの記述を行った。
「病いは外からは見えない」「人生という一つのストーリーの中に疾患も組み込まれている」「病いは人生、そしてその人の一部分であること」など深い共感のある記述がみられた。
ライフストーリーから抽出された項目は、3項目で 1.患者の心理が説明出来る 2.医師と患者の心理の違い 3.患者の医療への対処 であった。
感想として、医療者としては,ただ診断をして原因を取り除くのではなく、いかに仕事を続けられるか、社会の役割を果たしていけるかを考え、患者自身とともに、立ち向かっていく姿勢が必要だと感じた。患者さん一人一人のストーリーを理解し、共感することが本当に大切だということを改めて思った。患者さんを一人にさせてはいけないという強いメッセージが寄せられた。かれらが、医療現場にでるときは、今までの枠組みを超える医療が展開されるのではという期待を感じさせるものであった。これからも患者さんの声を医療に生かしていきたい!(寺田豊)