『ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術』(ロバート・ボルトン著、宝島社、2010年)の第4回目。
第9-11章「自己主張(アサーション)スキル」
聴くだけでなく自己主張も必要である。そのとき重要なのは、相手に対して服従であっても攻撃であってもいけないという点である。
ポイントは、1)客観的に相手の行動を説明すること、2)相手が引き起こす影響を具体的に明示すること、3)自分自身の感情を表現すること、である。
相手が防衛反応を示した場合、どう対応したらよいか。
予め準備をしてメッセージを送り、沈黙して間をとる。防衛反応が出たら、反映型のリスニングで対応する、解決策に焦点を当てる。
さらに自己主張能力を高めるには、12の方法があるそうだ。
自己評価の高すぎる研修医等に指導医としてフィードバックする際にこのような能力が必要である。(山本和利)