『ロビン・フッド』(リドリー・スコット監督:米国・英国 2010年)という映画を観た。
スカッとしたくてこの歴史スペクタクル大作を観ることにした。「ロビン・フッド」については、漠然と12世紀末の英国で活躍した義賊としか知らなかったが、実際にもその程度しか資料がなく、これまで様々なタイプのロビン・フッドが演じられてきたようだ。
本作は、新しい視点からロビンを語っている。今回のラッセル・クロウが演じるロビンは、庶民や虐げられてきた者の立場に身を置いて権力者に対峙しており、大いに共感できた。時代にマッチしている。筋の展開に無理がなく、主人公の気持ちに感情移入しやすく作られている。凛として知的な存在感のあるマリアン・ロクスリーを演じた ケイト・ブランシェットもいい。(二人ともオーストラリア出身だそうだ。)
最後に男の嫉妬の怖さも描いている。連休中、時間のある方はDVDで観てはいかがでしょうか。(山本和利)