4月28日、今年度第1回目の特別推薦学生(FLAT)を対象にしたランチョン講習会に参加した。18名が参加(学生15名)。
今回は松前町立松前病院の夏目寿彦医師から「地域医療教育」について講義をしてもらった。
まず、カンボジアでの話を、写真を中心にプレゼン。子供が何かを持っている。棒状のもので飲んでいる。3歳の子供がタバコを持っている。小学生がお酒を飲んでいる。場所によって許されていることは様々である。医療機関にかかることなく死亡した男性の写真。
どさんこ海外保健協力会の紹介。カンボジアからネパールに軸足を移しているとのこと。
地域医療に関する医学生にとったアンケートを紹介。地域医療と言っても設定によって様々である。地域医療は「人との関わりが深く、やりがいがある」。医療、福祉、行政、住民が一緒にやるのが地域医療。幸せに暮らせる街づくりを目指す。「医療はすべからく地域医療である。地域医療が注目されるのはされていないことの裏返しである。」若月俊一の言葉を紹介。
へき地医療は地域医療の究極的な姿である。現在言われている「地域医療の崩壊」とは、地方の中核病院の医師不足である。総合医は診れるものは何でも診る。夜中に骨折患者も診れる。後方病院に送る前に診断をつけておくと、後方病院で手術等の準備ができる。地域の医師の役割は曖昧であるが協調的である。
へき地における医療はインフラの一つである。教師、消防士、警官、公務員は循環するシステムをもっている。彼らの引き上げ等の話は聞いたことがない。医療だけに循環システムがない。足が遠のく。医療においても人的は配置システムの整備が望まれる。
最後に学生たちとの質疑応答があった。松前町立松前病院に行ってみたいという意見が多くみられた。(山本和利)