札幌医科大学 地域医療総合医学講座
2011年4月16日土曜日
友川カズキ
『友川カズキ 花々の過失』(ヴィンセント・ムーン監督:フランス・日本 2009年)という映画を妻と観た。 歌手・詩人・画家である友川カズキのドキュメンタリー映画である。
友川カズキの歌を聴くと、医師国家試験に受かって静岡で研修を始めたころのことを思い出す。過激な歌詞に惹かれて、今は亡き病理医富元一彦氏とレコード店スミヤで「生きているって言ってみろ」を店内に流してもらったことを思い出す。
映画を観ると齢を重ねても変わらない過激さに驚く。むしろ、年とともに過激になっている。映画を観てはじめて4人も子どもがいることもわかった。ほとんど家庭は顧みられていないようであるが。秋田なまりで絞り出すような声が心を揺さぶる。
できたら一度、彼の歌を一度聴いてみてほしい。(人によって好き嫌いが分かれると思うが)
今、「生きているっていってみろ」を聴きながらこれを書いている。
ビッショリ汚れた手拭を
腰にゆわえてトボトボと
死人でもあるまいに
自分の家の前で立ち止まり
覚悟を決めてドアを押す
地獄でもあるまいに
生きているって言ってみろ
生きているって言ってみろ
生きているって言ってみろ(山本和利)