本日はFLAT ランチョンセミナーが行なわれました。
今回は「ディベートを体験してみよう」をテーマにした
シリーズの第1回です。
中高6年間、競技ディベート部に所属していた医学部1年生の
W君からディベートの基本的知識について説明を受けました。
ディベートのお題は
「日本は原子力発電から火力発電に再び転換すべきか」
その後1年生を中心としたチームと4年生を中心としたチームに
別れ、1ヶ月後の本番に向けて資料を集め、想定される議論に対
する答えを準備し、実際の議論に臨みます。
私たち教官に印象的だったのは、こういった参加型のセミナーは
講義に比べ意欲的に取り組め、また個々人の成長度合いが大きく
一昔前の教育スタイルで育ってきた人間からは非常に新鮮でした。
今回は松浦助教のアイデアで医学以外の経験もしてみようと決定
されましたが、実際のディベート競技のように本格的なものでは
なくても、論理だてて説得力のある説明を行う事は、科学者
である医療者には必須の技術であり、若いうちにその片鱗でも
体験できる事は非常に有意義です。
また臨床では非論理的な相手や不条理な事実の説明をする事も
多いのですが、ディベートで筋の通った議論の訓練をする事で、
それらの事態でも落ち着いて説明をする事に役立ちます。
また、競技ディベートのトレーニングを積んだW君の説明は
声のトーン、目線の配り方、テンポなど非常に堂々としたもので
教える側としても参考になりました。
本番でどの様なディベートが展開されるか今から楽しみです。
助教 稲熊 良仁