6月3日(金)~6月4日(土)札幌コンベンションセンターで、第14回日本臨床救急医学会総会・学術集会が行われました。
僕は共同演者として「久慈ウツタイン研究報告2010」の発表に携わりました。また久慈病院救命救急センターの救急看護認定看護師が「救急搬送された患者の家族のニーズと看護師の意識調査」を発表し、会場は大いに盛り上がりました。以下、今回発表致しました「久慈ウツタイン研究報告2010」の概要について報告致します。
今回、我々は久慈広域連合消防本部と岩手県立久慈病院救命救急センター間で、多職種の連携を図り、院外心停止症例について地域特性を踏まえた救命の方策を検討しました。救急隊出動のあった院外全心停止例の60%で蘇生処置が行われ、救命救急センターに搬送となっております。久慈医療圏における地域特性のひとつとして、一般市民よる心肺蘇生術の実施率が高いことが挙げられました。背景には久慈広域消防を中心とした心肺蘇生法普及事業などの成果が考えられ、ますますの活躍が期待されております。また今後も引き続きデータの解析・検討を行い、その結果を地域にフィードバックしていく必要性を感じております。
来年の臨床救急医学会は熊本の予定です。今回のような充実した学会発表が出来るよう頑張ります。(河本一彦)