6月3日、札幌医科大学4年生を対象に「臨床研究」という講義を行った。
はじめに科学の特徴は1)実験、2)理論(二元論、要素還元主義)、3)反証性、にある。科学が背負う問題として、論文捏造につて紹介し、科学社会の構造的問題について説明した。途中、これまでの復習を織り交ぜた。
「暮らしの手帖」を例に科学的な姿勢について解説した。PECOについて解説し、臨床研究のプロトールの書き方などを紹介した。その中で二十世紀最良の論文と言われるCAST(Cardiac Arrhythmia Suppression Trial)studyの復習をした。
後半、臨床研究のプロトコールに作成法や統計の話、研究のデザイン・バイアスについて言及した。(山本和利)