5月21日、1,2,3年生の特別推薦学生を対象にランチョンセミナー勉強会を開いた。18名が参加。身体診察その1と題して松前町立松前病院の木村眞司先生が講義と実習指導を行った。
学生への質問と応答。
1.どんな診察があるか?「視診」、「打診」、「聴診」、「触診」
2.圧痛(tenderness)について軽く講義。
3.聴診器の説明。ベル型、膜型。切り替えを確認。イアピースの入れ方。聴診器で自分の気管支音を聴くと大きい、高い音である。肺胞呼吸音は小さくて低い。
4.音叉の説明。額に当ててどちらに強く聞こえるか。乳様突起に当ててみる。
5.ハンマーの説明。膝蓋腱反射・アキレス腱反射を行う。
6.眼底鏡の解説。学生の視神経乳頭を見る。
7.耳鏡の解説。後ろ、上に引っ張る。
8.Vital signs:脈拍数、血圧、体温、呼吸数。脈の測り方。指3本で。正常は60-100/m。
9.血圧の解説。高血圧。血圧が低いと何かが起こっているのかもしれない。用意した血圧計で、学生それぞれが聴診器を用いて測定を行った。まずは木村先生が見本を示す。肘付近で上腕動脈を探す。コロトコフ音(乱流によって)がドンドンと聞こえ始めたところが収縮期血圧値、聞こえなくなったところが拡張期血圧。触診法は橈骨動脈で行う。
午後の最初の授業で解剖学の口頭試験があるという学生が多く、慌ただしく解散となる。
(山本和利)