7月31日、北海道医療大学主催の「薬剤師・看護師学び直しプログラム」の講義を担当した。受講者は札幌が30名、北見が12名(遠隔授業)。14時開始。二人一組になってもらいアイス・ブレーキングの後、質問を交えながら聴講者参加型の講義を進めた。最初は「エビデンスに基づいた医療提供とは何か」で、PECO、患者中心のoutcome、エビデンスの寿命、EBMの4ステップ、情報の4Sを解説し、50歳硬性の高脂血症を例に情報の批判的吟味を行った。
後半は「文献のクリティークの基礎」ということで、「夜間に足がつる」患者さんが薬局に来たという設定で演習をした。資料として、メルクマニュアルならびにDynaMed、UpToDateを用いた。はじめは文献なしで薬剤師役、顧客役のやりとりをしてもらい、段々と情報を増やしてゆく方法をとった。
コメディカルが聴講者の場合、英語力が医師に比べてやや劣るため英語資料をどう用いるかが今後の課題と思われた。とは言え、思った以上に会場が盛り上がり、好評であった。
(山本和利)