札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年8月19日金曜日

ホテルから学ぶこと

7月某日、ある県庁所在地の一流ホテルに連泊した。一階は天井が高く、高級感がある。部屋もゆったりとして快適そうである。朝方、インターネットを使おうとして驚いた。24時間につき、1,050円を払わなければいけないという(ホテルの館内情報だけは無料)。数千円で泊まれるビジネス・ホテルでもインターネットの使用は無料である。プレミア料金を払った上に2泊で2,100円余分に払わなければいけない。それだけで急に興ざめがして、2度とこのホテル・チェーンには泊まるものかと思った。ホテルのアンケートにそのことを記載しようと思ったが、そのような用紙さえ置いていなかった。

8月某日、首都圏にある最近リニュウアルされたというビジネス・ホテルに泊まってみた。このホテルは最上階に大浴場がついているのが売りである。狭い中にもサウナ風呂、水風呂、薬湯、露天風呂が備わっている。露天風呂に浸かりながらテレビも見られる。入浴中、部屋の鍵は自分で貸金庫に預けるようになっており、周りに職員はいない。その代わり部屋には風呂がなく、シャワーのみである。ベッドはセミダブルで広さはOK。しかしながら背の高い男性にはベッドの長さが問題になりそうである。

部屋はエアコン付き。和室の造りで一部畳のような部分があり、座ることができる。室内着がジャージであり、食事にも入浴にもそれを着たまま館内移動できる。食堂や売店に行くとどこかの体育館にいるようで高級感はないが、気楽に館内を移動できて便利といえば便利である。朝食は和定食限定で600円。一品選択できるようになっている。コーヒーも部屋へ持ち出し可能である。朝刊は朝日新聞を無料でもらえる。インターネット環境は良好で、LANケーブルはもちろん、WIFIによる無線での接続も可能であった。

どの業界も生き残りに必死である。高級を謳うだけの某ホテルのような危機感のない組織は、そのうち淘汰されるのではないか。医療界も例外ではない。(山本和利)