札幌医科大学 地域医療総合医学講座

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地域医療総合医学講座のブログです。 「地域こそが最先端!!」をキーワードに北海道の地域医療と医学教育を柱に日々取り組んでいます。

2011年8月14日日曜日

ありがとうフォーラム

8月13日、水道橋結核協会で「ありがとうフォーラム(医療改革国民会議)」のグランドデザイン作成の準備会に、夏休み中であったが急遽参加した。尾身茂氏が司会で、医療従事者、経済学者、市民等9名の話し合い。

始まる前に、英国の医療の話。中国、インドの話。少子高齢化の話。日本の政治の話。技術者の移動。人権の話。医療関係者以外の人がいると話題が多岐にわたり、それだけで新鮮である。

本題。
まず卒後臨床研修のあり方であるが、卒前教育について5年間今のままで現行据え置きと文部省と決めたため、卒後研修についてもこのまま継続する案が体勢を占めた。
その代わり、専門研修のあり方として
1) プログラム採用の人数を、地域毎に決める
2) 総合医の専門のひとつに加える
3) 20%は総合医になる
4) 質の担保
5) 中立的な第三者が審査する
ことが提案された。

医師の地理的偏在の解消については、この1-2年で最終提案を決めるという案が出され、震災に遭った地区でモデル案を作ってはどうか、という意見もでた。

その後、専門医を2段階とする、地域偏在を解消するために医師に付与するインセンティブをどうするか、タイム・テーブルをどのようにするか、等が話し合われた。

次回はいろいろな分野の方々が集まって、案を煮詰めるとのことであった。(山本和利)