『今夜は最高な日々』(高平哲郎著、新潮社、2010年)を読んでみた。
タモリ司会のバラエティ番組「今夜は最高」からタイトルは取られている。表紙もTV番組のオープニング場面である。挿絵は和田誠。1980年代(私が医師になったばかりの頃)のテレビ、落語、ジャズ、等のことが綴られている。
第1章のジャズミュージシャンの話に、落語の演目が付いている。ジャズと落語への造詣の深さがわかる。
第2章、「今夜は最高の日々」では『今夜は最高』のことが書かれてる。赤塚不二夫を筆頭にして真剣に遊んでいる様子が綴られている。その頃の番組の出演者や内容が克明に記されており、また観たくなる。あの頃、毎週23時の開始の時間を妻と待った頃を思い出す。著者たちを含め、番組に関わった人たちの笑いへの真剣な姿勢がよくわかる。「今夜は最高」をキーワードで探すとYou Tubeで観ることができる。
どの世界であれ、一流を目指す人たちの活動や意気込みは参考になる。「今のTV番組は低俗」と揶揄されているが、医療も真面目に取り組まないとテレビ界と同じようなことを言われかねないのではないか(もう言われている?)。
本日はクリスマス・イブ。教室員で洞爺温泉病院に勤める敬虔なクリスチャンである岡本拓也先生からクリスマス・メールをいただいた。緩和医療の専門医試験に合格したとのこと。北海道では初の専門医誕生だそうだ(北海道で2名)。合格率20%の難関突破、おめでとうございます。個性豊かな教室員がそれぞれの人生に花を咲かせてゆくのはうれしい限りである。(山本和利)