患者は渡航先の感染症の知識がない(海外渡航者数、毎年1700万人)。
医師はその知識に乏しい。
医療機関が治療薬を持っていない。
医学部で教えていない。
パプアニュウギニアへ旅行患者が3つの病院で見逃された。鑑別にマラリアが入っていない。知識不足である。
デング熱、マラリア、腸チフス、パラチフスを鑑別に入れること。渡航歴を訊く。特に一ヶ月以内。潜伏期:腸炎は1日から3週間、マラリア;一ヶ月。狂犬病:3ヶ月。熱帯熱マラリア、狂犬病は見逃してはならない。(治療薬を常備すること)。専門病院を紹介する。
ウイルス性出血熱、鳥インフルエンザは社会に与える影響が大きい。
検体から病原体そのものを検出する。
下痢;便
発熱;血液培養、胸部XP
マラリア、デング熱には診断キットがある。数分で結果が出る(保険適用なし)。
下痢患者、発熱患者に抗菌薬を使ってはいけない。(山本和利)