日本内科学会総会・講演会で長崎大学 河野茂教授の講演を拝聴した。
100年前、インフルエンザにかかると2次性肺炎で、若者がたくさん死亡した。
現在の問題点
肺炎死亡率の増加
病態の複雑化
抗菌薬
・耐性菌
・院内感染
鳥インフルエンザ:人に感性しやすい43名中、11名が死亡。
肺炎の克服を目指して
グラム染色、純粋培養には欠点が多い。
タンパク質解析:MALDI-TOF MS
・経済性、迅速性
遺伝子学的手法
・キノロン耐性決定領域の検出
・重症化するメディエーターの解析:HMGB1
新しい治療法の開発
・細菌の病原性抑制:Quorum Sensing、Aiimによる緑膿菌病原性発現の抑制
・免疫力の活性:抗菌ペプチド:各種デフェンンシンの抗菌活性
・プロバイオティックスによる感冒はあ章の予防:40%減少させる
乳酸菌(b240):腸内細菌層が重要
De-escalationで肺炎の予後を改善する
マクロライド誘導体EM900
・肺炎球菌の鼻咽腔への定着の低下をもたらす
・マクロファージ遊走を促進
肺炎死亡の96%が高齢者である。
経口摂取付加、寝たきりの者が多い。
「老人の肺炎は。安らかな死に誘う、老人の友である」とウイリアム・オスラーが述べている。
終末期肺炎治療には倫理的配慮が重要である。ガイドラインも変わりつつある。
院内感染制御が重要である。
蓄尿による感性であった。手指清潔の重要性
行政へのアピール
5疾病6疾患は肺炎にも当てはまる。(山本和利)