日本内科学会総会・講演会で千葉大学 生坂政臣教授の講演を拝聴した。
内科学会の抄録には総論が書かれているが、口演では千葉大学における総合内科の研修の実態を示された(研修システムの変更等には言及されなかった)。
内科学の根幹をなす診断学
・いかに診断するか
・診断は何か、である。
自転車に乗るには、経験・暗黙知が必要で、診断においても同様である。
病歴の段階で鑑別診断が入っていないと、正診率が低くなる。訓練を積むと1年間で研修医でも30%から80%に上昇する。
感度、特異度の高い情報の利用が重要である(SNOUT,SPPINの利用)。
直感的診断と分析的診断をうまく使い分ける必要がある。ベテラン医師は直感的診断を、研修医は分析的診断を用いる傾向にあるが、両者をうまく用いて振り返ると正診率が上昇すると言われている。
5マイクロスキルを紹介された。研修医には、診断に合う点ではなく、あわないところを言わせることで論理的思考が上昇することを強調された。
■臨床教育1分間指導法(Six
Micro-Skills for Clinical Teaching)
1. Get a commitment(研修医の考えを聞く)
2. Probe for supporting evidence(研修医から根拠を聴く)
3. Teach general rules(一般論を示す)
4. Reinforce what was done right(できたことをほめる)
5. Correct mistakes(間違いを正す)
2. Probe for supporting evidence(研修医から根拠を聴く)
3. Teach general rules(一般論を示す)
4. Reinforce what was done right(できたことをほめる)
5. Correct mistakes(間違いを正す)
(山本和利)