11月26日、特別推薦学生(FLAT)を対象にしたランチョンセミナー勉強会に参加した。16名が参加。医療面接その4として寺田豊助教が指導を行った。
まず復習から。患者役と医師役を割り振ってロールプレイ。咳、熱、全身倦怠感を訴える女性。滑る椅子と固定された椅子。どちらを選ぶか(医師役が滑る方がよい、危険のため)。1年生と3年生。医師主導型のシナリオを読みながら。Closed questionが多い。寺田豊助教はOpen ended questionをはじめに3回くらい繰り返すことを強調した。乾いた咳ってどんな咳?熱があるって何度をいう?2か月続く咳?Xpで陰がある。思い浮かぶ疾患は?「結核」「咳喘息」「マイコプラズマ肺炎」はあるかもしれないと考える。「アレルギー」。職業・家の様子を知りたい。答えは「過敏性肺臓炎」。病気の解説。有機粉塵によって起こるアレルギー疾患。日本では夏に出るタイプが多い。真菌が原因。
後半はサービス・ラーニング(教室における学習と地域における奉仕活動を組み合わせた学習法、体験教育)の話。
寺田豊助教の医学部時代の体験談。1年目:訪問看護、ヘルパー体験、おむつ体験。看護学科の学生と勉強会。KJ法。2年目:難病連、患者会(COML: Consumer Organization for Medicine & Low、がんの子供を守る会、市民と共に創るホスピスケアの会)に参加。ボランティア活動。ひまわり号(障害者がJRに乗って外に出る臨時列車)。3年目:緩和医療を考える会の設立。4年目:勉強会。鍼灸の勉強のために盲学校へ出向く。人との出会いがある。
最後に、中村哲氏の本「医者 井戸を掘る」を紹介。冬季早期臨床体験学習できる施設を紹介。その後、3年生からこれまで行った早期臨床体験の報告をしてもらった。(山本和利)