札幌医科大学 地域医療総合医学講座
2010年11月21日日曜日
道立羽幌病院支援
11月17,18日、札幌医科大学の支援チームの一員として羽幌病院に赴いた。前日18:00札幌発特急バスはぼろ号で出発。途中トイレ休憩を入れて羽幌まで3時間。バス停前の旅館に宿泊。宿帳記載時に専門科を訊かれる。「総合診療科?」「そんな科があるのですか?」と昨日札幌医大の内科と耳鼻科を受診したという旅館の従業員と会話を交わす。住民は札幌を目指し、医師がその羽幌へ支援に来る。何かチグハグである。
17日、朝、旅館から病院まで20分ほどの道を歩いてみた。人影は疎らである。役場、警察、消防署、小学校、病院がこの道のりの中に収まっている。坂の上にレンガのきれいな病院が立っている。駐車場に車は疎らである。
私の担当は救急患者または新規の訴えを持つ内科予約外の患者である。予想に反して担当した患者は多くなかったが、カルテ記載の薬剤と実際に患者さんに手渡されている薬剤に違いある事例があり、リスク・マネジメントに関して提案をすることができた。運よく救急車には当たらなかった。今回、たまたま複数のところからの支援が重なり、私の負担は多くはなかったが、2011年1月からそれらの支援もなくなるということで病院にとって大変な日々はまだまだ続きそうである。
昼休みに町内の本屋に出かけてみたが、週刊誌が中心であり、新書や一般書籍はほとんどなかった。病院の職員の方々はアマゾンなどで注文しているようだ。2日目の昼食を日下勝博医師に案内されて海産物の土産物店で食べた。1300円の海産丼はウニ、イクラ、マグロ、鮭、ホタテ、等10種類以上が山盛りである。是非、羽幌に立ち寄ったときには食べてみてください。話のついでにフェリー乗り場、サンセットホテル、海鳥センターの前を通ってきた。札幌に居るときと異なり、ゆっくりとした時間の流れる時を過ごした2日間であった。
(山本和利)