11月8日、地域医療総合医学講座の河本一彦助教が講義を行った。
メデシカルコントロール(MC)について話した。
■プロトコルの意義
・医師から医療関係職種に対する医学的な指示書である
・医学的根拠に基づいて地域の特性に応じて策定する
・内容:4つのT
1.Triage,2.Treatment,3.Transport,4.transfer
■多職種連携の理解
・JR福知山線脱線事故の提示
・消防署にいる職種:救急救命士、救急隊員、救助隊員、ポンプ隊員、事務吏員
・救急救命士が院外心停止に対する特定行為(医師の具体的指示)
乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液、食道閉鎖式エアウェイによる気道確保、アドレナリンを用いた薬剤の投与(心停止していないとできない)
■東日本大震災におけるMCの実例
・岩手県久慈医療圏の事例を報告
MCのまとめ
・地域全体がひとつの医療機関
・地域特性に応じたプロトコルの策定
・多職種連携の重要性
最後に、総合診療科の実習の主旨を強調された。(山本和利)