10月9日、札幌医大FD教育セミナーでHugh Barr教授の講演「What is an effective
Interprofessional Education?」を拝聴した。
「IPEは有効か?」
「どんな状況でどんなタイプIPEをするとどんなタイプの結果が得られるのか?」という疑問に答えよう話が進んだ。
「どんなIPEか(教室、職場・・・)」「誰からの根拠か(患者、学生、教師・・・)」「誰のための根拠か(学生、教師、大学、行政・・・)」「どんな方法で(観察、アンケート、インタービュー、フォーカスグループ・・・)」が問われる。
エビデンスを探してみよう。「どんな評価法が適しているのか?」
システマティックレビューの長所と欠点(出版バイアス、言語バイアス、タイムラグ)が示される。1974年から2003年の文献検索の結果を紹介。研究方法:複数41%、質問法:32%、臨床評価:20%、インタービュー:6%、観察:3%。米国が54%、英国が33%、その他の国が13%。卒後:79%、卒前:19%、両者:2%。実施期間7日以上が58%、2-7日が26%、1日以下が14%。結果は学習者の反応や態度の変化、知識・技術の向上、行動の変化、組織的行動の変化、患者の利益、等でみている。
まとめると
卒前では、協働の必要性の気付きがたかまり、態度が変わる。
卒後では、行動変容しやすくなり、実践力が向上する。
その後、質疑応答があった。
英語だけで1時間半途切れなく話されたので、スライド原稿から論旨を推測しながらの書き起こしとなった。(山本和利)