今回は、虐待された犬の話からはじまって、老人への虐待やネグレクトに話が進んだ。
これまでの活動も披露された。自治医大卒。29歳で六合へき地診療所長。「村の命を僕が預かる」。現在、2施設の管理者。白衣を着ない仕事が沢山あった。へき地包括医療に触れた3年間。顔が見える活動を続けた。半無医村の認識(必要なときに医師がいない、看とり)。その反省を踏まえて福祉リゾート構想へ発展させた。六合温泉医療センターを建設。コメディカルが地域へ出向く医療を目指した。そして最前線医療から「支える医療」へ。草津温泉、白根山の近くで対象人口26,000人。観光客年間六百万人。高齢化率>30%の地区で外科系・周産期の救急医療を確保。地域の拠点病院を建設。ヘリポート増設。24時間保育。屋根瓦式研修を導入している。
ICFの中心概念は「生活機能」である。心身機能は生命の質に、活動は生活の質に、参加は人生の質につながる。QOLと言われる中のLIFEには生命、生活、人生の3つの意味が含まれる。最後の人生の質の大切さを強調された。
本州で行われている地域医療の話に学生達は大きな感銘を受けていた。六合で実習してみたいいう感想文が多数寄せられた。(山本和利)