教室抄読会で
「Measuring Patients’ Perceptions of Patient-Centered Care: A Systematic Review of Tools for Family medicine Annals of FM WWW.ANNFAMMED.ORG VOL.9,NO.2 MARCH/APRIL 2011」
を読んでみた。
「1990年から2009年までの文献を系統的に検索して、患者中心性について探った論文である。3000近くの論文を以下にある4つの概念のうち、2つ以上を包含する論文を選択すると21文献となり、さらに突き詰めてゆくと、患者中心のケアの内容を図るツールと言えるのは、StewartとMead and Bowerの2つのモノがあることが判明した。これらは外来を主体としたモノで、慢性患者管理などに使うには限界がある。」
患者中心性の概念的枠組みは4つに集約できる。
Disease and illness experience
Whole person
Common ground
Patient-doctor relationship
と Stewartはまとめ、
Patient-as-person
Bio-psychosocial perspective
Sharing power and responsibility
Therapeutic alliance
と Mead and Bowerはまとめている。言葉は違うが内容は酷似している。
山本和利が翻訳したStewartの『患者中心の医療』は2011年現在でもまだまだ通用しそうである。(山本和利)