3月14日、医学概論Vのプロフェッショナリスムの講義・WSを山本和利が行った。
3原則は
・患者の福利を第一に考える
・患者の自律性(patient autonomy)を尊重する
・社会正義(social justice)を推進する
「医師の特権」には「社会への責任」が伴うことを肝に銘ずること。
10班に分かれて、以下のテーマについてグループ討議をしてもらった。
- ステロイド筋注を要求して受診したアレルギー性鼻炎,喘息の患者
- 関連病院への転院を勧めても拒否する嚥下性肺炎治癒後患者.
- 製薬会社の勉強会に強制的に出席を求められる某教室
- 再三ミスを犯し続ける同僚
- 医療崩壊しても全く動かない行政.
休憩後、後半は医療について。
鎌田實氏の『雪とパイナップル』、映画『ディア・ドクター』を紹介し、SEAの導入とした。SEA(Significant Event Analysis)とは、現実の事例の中で特に重大であると発表者が 感じた点について掘り下げていく方法である。経験を振り返って成長していく人がプロフェッショナルとドナルド・A・ショーンの理論に基づいている。
1.Reflection in action(行為の中の省察)
2.事態が終了したあとに振り返る⇒Reflection on action(行為に基づく省察)
3.この振り返りから新たな自分のまとめ
⇒ Reflection for action(行為のための省察)
の三段階からなる。
- 10分でSEAシートに記載する。2.一人ずつイベントの描写の部分のみを発表する。3.みんなのイベントを聞いて、今回話し合いう。したい事例の人を一斉に指さして下さい
- 一番多く指をさされた人の事例を発表のSEAとする。5. 司会は司会役が行う。30分ほどこの作業を行い、各グループから1名が発表を行った。5年生の臨床実習のまとめの際用いるので、よく修得してほしい。(山本和利)